20080630@glastonbery,England
「山を走る」 = 「野生や、心の喜びを呼び覚ますスポーツ」だと思う。
だけど山や森は動植物が暮らす場所。人間は彼らの暮らしの場にお邪魔をしているに過ぎず、都市で暮らす感覚やエゴを持ち込むのは、ちょっと違う・・・と感じ始めてた。
そんなところに縁あって。
ボランティアスタッフとしてトレランレースに参加をする機会に恵まれた。
そして、うっすら感じていた違和感が色濃くなってしまった。
レース前に苛立つ選手達。
出走順を変えろと怒鳴る選手。
会場を撤収してみると、ごみがバラバラと落ちている。
ルートとなったトレイルには、途中補給した食物のゴミが落ちている。
そして、ゴール会場には、飲みかけのドリンクボトルが山になっている。
・・・なぜ?
レースで順位を上げたいから、好タイムでゴールしたいから、会場を汚そうと森を汚そうと構わないの?お金を払ってレースに出ているのだから、後はスタッフがやってくれ!ということなの?etc...etc....
トレイルラン愛好者には「高学歴、高収入、大企業/官公庁/学校」にお勤めの方が多いように思う。履歴書上、優秀な人はどんな場面でも「人よりも早く、上に」と狙うのだろうか?「自分以外の全て」はどうでもいいのだろうか?時間や結果に追われる都市の毎日にいると、こうなるのだろうか?結局、多くの人は、【山や森に都会のルールを持ち込んでいる】に過ぎない。
選手としてレースに参加するだけでは見えないものが見えた。
うっすら感じ始めていた違和感の原因が、わかった気がする。
スタッフのおじさまが、こう呟いた。
「真剣に頑張っている人はゴミを捨てたり、マナー違反はしてないね。きっと、僕達にも挨拶してくれるよ。中途半端に上や早さを目指すひとたちは、決まって文句を言う。見ててご覧。すぐに判るよ。」
おじさまの呟きは、その通りだった。
方や、その翌日に。
山を背に海沿いの町で等身大の暮らしをされている方々に出会った。彼らのすべての動きはしなやかで、優雅で、【とても美しいもの】に見えた。野菜は根っこも食べる。皮も食べる。本当に好きなものに囲まれて過ごす・・・。
時代はどんどん加速している。
私も一般社会にいると、つい、行き急いでしまう。
行き急いだ先に待ってるもの。
行き急いだから見落としたもの。
減速社会で暮らしたい。
;)