
090102@GOA,india
旅が終わるときはいつも、あっけない。
旅立つ前は不安で不安で仕方なく、旅の中盤は「英語でのコミュニケーション」に苦労をし、この旅に参加したことを後悔する気持ちすらあったのに。
最終日の夕方。スー、キム、エルバ、私の4人でゴアのビーチへ繰り出した。英語でのコミュニケーションは完璧とは言えないが、不思議なもので、相手の言っていることが100%理解できるようになっていた。がんばって喋らなくても、頑張って英語を聞き取ろうとしなくても、通じるようになっていた。

3人の白人女性が波打ち際で見守るなか、私ひとり、インド洋で泳ぐ。海がきもちいいのはもちろんのこと、3人の見守られて遊んでいる安心感がこの上なく気持ちいい。
波にもまれて、足を擦りむいてしまったら、3人の白人女性たちが大慌てをして介抱してくれる。なんだかそれは、家族と一緒にいるようで。「momo!dont cry...」と、子供をあやすように言葉をかけてくれた3人。
-----
翌朝。
私ひとりだけ、午前4時に宿を出発しなければならない。
だから、夜、ルームメイトのキムにお別れの挨拶としてこう伝えた。
「if i speak and understand English well...you felt more HAPPY during this travel...so...im so sorry..(もし私がもっと上手く英語が喋れて理解できたら、あなたはもっとこの旅が楽しかったはず。本当にごめんね)」おそらく文法が間違っているが、とにかく伝えたいことを言った。
すると、泣きながら彼女は大きなハグをしてくれた。私の頭と背中を撫ぜながら、こう言ったのだ。「i was so happy.because....you were so nice girl...」この後、英語でどう言われたのか覚えていないのだが、日本語に訳すと・・・
「本当は日本人のこと、好きじゃなかった。NYにいる日本人はビッチな人ばかり。しかも・・・別れたばかりの彼はアジア人だったの。だから日本人が嫌いだった。でも、あなたと2週間過ごして、日本の印象が変わったの。あなたを通して日本が好きになった。次は日本を旅しようと思うの。その時、必ず会おうね」
もちろん号泣したのは言うまでもない。
----
そして、旅が終わった。
朝、まだ寝ているキムの顔を覗き見て、こっそり「thanks a lot」とつぶやいた。晩のうちにパッキングした荷物を背負い、久々に袖を通すジャケットをはおり、空港へ向かうタクシーに乗り込んだ。まだ暗いインドの空とゴアの街を眺め、空港でチェックインし、久々に飲むアメリカンコーヒーをすすり搭乗を待つ。
デリーの空港に着いた時、たった2週間前に同じ場所に立ったときに感じた「旅に対する恐れと不安」を懐かしく感じる。あの時と同じ風景のはずなのに、まったく違うものに見えるから不思議だ。またきっと、同じ場所に来るだろうと思った。そして、2週間ぶりに日本人をみかけ、2週間ぶりに日本語を聞いた。一生懸命聞かなくても言葉が理解できる感覚が、今はもう、なんだか居心地がよくない。キムたちの喋る早口の英語が懐かしい・・・
-----
このインド旅で得たことは、頑張らない自分も「アリ」なんだってことだ。ボンヤリすることも、相手のペースに合わせることも、これほど心地よいとは思いもよらなかった。インドの街々で見た笑顔がこんなにも人を癒すのかという驚き・・・この旅で出会った人、訪れた街、すべてが宝物のような思い出。
この旅の名前は jewels of south india
まさに、宝石のように輝くインドを旅してきたのだ。
:)