2016/03/20

妊娠/出産/育児 私の場合



息子、1歳のお誕生日を迎えました。なんとも言えない感慨深い想いに満ち、大きな仕事がひと段落したかのよう。

この1年10ヶ月なんぞ、後から振り返ればたいしたことないのでしょうけど、細かいことを忘れる前に記しておこうと思います。

◼︎妊娠発覚
我ながら女は強い。そう感じた妊娠発覚。

気が付いたのは、病気だと思い受診した小さな産婦人科の診察台の上でした。100%妊娠だと思っておらず「入院したら保険手続きどうしよう」とか「仕事どうしよう」とか、数ヶ月仕事を休まねばならないことだけを考えていた私に「おめでとうございます、妊娠ですよ」と、股越しにおじいちゃん先生が一言。

人間、全く予期していないことを言われると、状況が飲み込めず「あ、へ?え??あー?」とバカみたいに言ったことを覚えています。次におじいちゃん先生が「大きさから12週目だね。ほら、ジャンプしてるねー、元気な子だねー」と。この頃の胎児は「ジャンピングベイビー」というそうで、お腹の中で泳いだり、ジャンプを繰り返すそう。いわば、ニルバーナのジャケ写のような感じ。深呼吸してエコーのモニターを見ると、すい〜っと泳いできた我が子が「ニコッ♡」と満面の笑みを浮かべたようにみえたのです。

「やっと気が付いてくれた!僕、ここにいるよ!!」

この瞬間、どんな苦難待ち受けていようと、絶対に産む!育てる!この子は私が守る!そう思えた自分に我ながら「女は強い」とつくづく。なのに、産婦人科をでた瞬間、あまりに突然のことに一気に不安が押し寄せ、手の震えが止まりませんでした。

そういえば。何故、12週も気がつかなかったのか?これ、よく質問されますので、メモとして。

アウトドアをライフワークにしていた私、妊娠に気がつくまで、山や海、フェス、コンクリートの上を30km走るなど、おおよそ妊婦はしないことをしており、いわゆる生理がくるタイミングで出血していたため、ちゃんと生理が来ている!と思っていたわけです。(今考えると恐ろしいー) そして、自分の体内サイクルは女性の嗜みとして毎朝測っていたのですが、直近3ヶ月が激務だったためサイクルがずれていたと思われます。

このことに、いろいろ思う方、言う方、いらっしゃいました。「大人なのにちゃんとしていない」などと、ネガティヴなことを仰る方も少なくはなかった。ですが、我が子がこのお腹に宿ったのは、さまざまな、数え切れない偶然が重なってのこと。

「偶然は必然」

普通と違うことをする人にこの世はなんと冷たいのか!と暗い気持になったこともありましたが、本当に助けてくれる人が誰なのかに気付けたこの妊娠。やはり「必然」だったのだと思います。

話は戻って産婦人科の帰り道。手足の震えが止まらず、相談相手として思い浮かんだのが笑顔が素敵なみほちゃん。その日の午後、カフェで黙って話を聞いてくれた彼女。手をぎゅっと握って「よかったね!」と言ってくれた彼女がいたから、産む決心がつき、今に至ります。あの時、あの場所に彼女がいた「偶然と必然」。ほんと、不思議です。

◼︎妊娠期間
人生、バランス。

妊娠発覚〜公私共にさまざまな調整は、普通の「結婚して妊娠」コースの方は経験しない難関を乗り越えねばならず、なかなかにタフな妊娠初期でした。一方で体調面は、悪阻なく、毎回の検診も異常なく、体調面は全く問題なしの幸せ妊婦。

ですが。

メンタルの上げ下げが激しくなり、自分でコントロールできなくなるほどの変化を体験。これがとにかく辛かった。悪阻や切迫早産は周りに辛さを理解してもらえるのですが、メンタルの上げ下げは周りに理解してもらえないこと、そして、夫がいない状況では当たる相手もいないこと。しかも、これまでストレスの解消方法だった「強度のある運動とお酒とタバコ」は妊婦の私は全てNG。出口無しの待った無し!

そこに手を差し伸べてくださったのが、YogaインストラクターのTAMAOさん。週一回、葉山の海辺で体を動かすことでどうにかメンタルバランスを保っていました。そして、このyogaが後日の出産に大いに役立ったのです。

それと、出生前検査について。
35歳を過ぎていたので、医師から勧められましたが、わたしは検査しませんでした。お腹に命が宿ってから大出血を2回し、平日は激務、休日は危険なスポーツをしていたのに、お腹に残った我が子の生命力にかけてみよう!と思ったのです。

◼︎出産
案ずるより産むがやすし。

本格的な陣痛が始まってからたった3時間、分娩台に乗って僅か5分で産まれてきてくれた我が子。五体満足、元気すぎる泣き声の持ち主でした。

超高齢出産ですし、助産師さんも「明日になるねー」なんて呑気にかまえていたらの、超スピード安産。前日の検診で回旋異常とわかり、もしかすると、難産になるかも、、と覚悟したのに、あらら?の安産。最初から親孝行な我が子です。

この安産、yogaが良かったのかなぁと思います。もちろん、人それぞれですし、医学的な見解ではないのですが。陣痛が始まってから教えて頂いたyogaのポーズをベットの上で繰り返していたのが功を奏したのかと。期せずしてyogaに出会えてほんとうによかった。

そして、個人的にどうしても、時計が回る前に産みたかった理由がありまして。我が子が産まれた日は「新月」、そして私と相性のよい星座となる最後の日、だったのです。女性ホルモンが最高潮に達していたあの時は、思考が完全に女子、でした。占いを気にするなんてまさに女子。

それよりなにより、嬉しい偶然が。我が子につけられるタグの番号が「1」。数字が4桁あるなかで、奇跡的に「1」。新月に合わせて産まれたこの子が引き当てた始まりの数字「1」。この子が産まれたことは、私の人生の出発なんだなぁ。。と、出産で興奮した頭で朝日をみながらしみじみ思ったのでした。

◼︎産後
誰も教えてくれなかった!

妊娠出産の大変さはよく聞いていたものの、産後の大変さはあまり聞いたことがなく。でも、その実、産後のほうが大変!世の中のお母さんたちはこれを体験してきているのかと頭が下がる思いです。

体のあちこちが痛い、眠れない。少し経つと髪がどっさり抜ける、思ったようには体型は戻らない。そして、数週間外に出れない。

男性の育休が一時期騒がれていましたが、本当に、心底、男性も育休とるべきです。女性は命をかけて出産に臨み、生も根も尽き果てた状態で直ぐに育児が始まります。待った無し。女性である私自身、産後がこんなに大変だと知らなかったわけですから男性がこの大変さを理解できないことも理解できますが、妻が出産したばかりなのに、残業していたり飲み歩いている人、最悪なのは浮気している人(議員でいましたね)。私が知っている限りそういう方のほうが多い気がします。育児は女がするもの、俺は関係ない。そんなスタンスの方が実に多い。男ってそんなものと一言でかたずけるのは簡単ですが、我が子は男子、そんな男性にならないように、女性を慮ることができる男に育てよう!そう思った産後でした。

※もちろん、全力で育児に参加している方もいらっしゃいますよね。身近にもいます。でも絶対数が少ないと思うのですよね。特に昭和世代は。

◼︎育児
正解なんてない!

産後の苦難を乗り越え、我が子が人間らしくなってきた頃から、どう育てるかを真剣に考えるようになりました。

良しにつけ悪しきにつけ、育児の諸先輩方は「ご自身の育児論」を強くお勧めになります。それは、母の世代の方も、私よりも年下の方も、です。恐らくみなさん真剣に考え、知識を得た結果でしょうから人に伝えたい、その気持ちは手に取るようにわかります。私も知らず知らずにやってしまっている気もします。

ですが、育児&教育にたった一つだけの正解は無い!そう思うのです。相手あってのこと、我が子がどんな性格の子か、どんな才能を持っているのか、そして、親としてどう育てたいか。それによりアプローチ方法は千差万別ではないかと。世の中で生き抜いていける男に育てるためにはどうしたらいいのか。まだ、答えはでません。おそらくずっと出ない気もします。

高齢で出産し、女手ひとつで育てていく上でデメリットは多いのですが、メリットも多いと思っています。私が歳を重ねている分、若いお母さんよりも多くの経験をしていますし、その経験から多くの人脈があり、私でカバーできないことを補ってくれる方が周りにたくさんいます。ありがたいことです。

これは、なんというか、、負け惜しみではありませんが、結婚し、夫がいない状態での子育てはとても「自由」です。夫やその家族の子育て論に合わせる必要もなく、思ったように育てることができる。しかし、自由の裏には責任がついてきます。全責任を私がひとりで負うわけですが、歳を重ねているだけに責任を負う覚悟と環境をつくれる。

私がひとりで子供を産み育てる、と言った時、何人かのかたは「子供がかわいそう」と仰いました。一理あります。みんなが持っている者を持っていないのですから。そして、高齢出産した分、我が子が20歳になった時、私は還暦を過ぎています。でも、子育て環境の正解はひとつではありません。いろんな形があっていいのだと思います。デメリットをメリットに変える工夫さえあればいいのだと思います。

或る、若くアーティスティックなお友達がこんなことを言ってくれました。

「三歩先を行ってますね!ばりばり働いて自信もついた頃に、本当に好きな人の、いい遺伝子を紡ぐ。これからの世の中、どんどんそうなると思いますよ!いい遺伝子を女が選ぶんですよ!」

ほほぅ、なるほど。人間も動物である以上、メスがよい遺伝子を持つオスを選ぶ。逆に野生化している気しなくもありませんが、確かに、と。

凡人を遥かに超えた応援ができるお友達がいる幸せと、在るべき形から外れた家族の形、でも、これが本当の幸せ、無理をしてない私の幸せなのだなぁと、一歳になった我が子の寝顔をみながら思うのでした。

この1年10ヶ月で得たことは、山のようにあります。子供がいることが良いわけでもないですし、正しい家族の形が正解でもない。いろんな人生の形があって良いし、世の中、いろんな思いで生きている人がたくさんいるのだということ、今更、この年齢で、ですが、それに気付けたこと、それが最大の収穫です。

これまで助けてくれたお友達に感謝、育児を助けてくれた母に感謝、そして元気に産まれてきてくれた息子に感謝です。

 ここまで走り抜けたからなのか、突然の高熱。あ、私がです。疲れとかいろんな想いとか、デトックスで熱がでたのかなぁ。

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